【新型コロナ】県内10人感染 ワクチン2回接種後の陽性も
2021年07月22日 19時32分
和歌山県はきょう(7/22)、県内で新たに20代から60代までの男女10人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。また、ワクチンを2回接種した後に、PCR検査で陽性となった人が、和歌山県内で初めて確認されたことも明らかにしました。
県によりますと、新たに感染が判明した10人のうち、橋本保健所管内に住む20代の自営業の男性は、先に感染が判明した同居家族の濃厚接触者としてPCR検査を受け、感染が判明しましたが、同居家族よりも早く症状が出ていて、仕事で大阪へ出かけていたこともわかり、県は、大阪由来の感染とみて調査しています。
また、橋本保健所管内に住む40代の自営業の男性は、今月16日、のちに感染が判明する東京の知人と県外で会い、20日になって東京都からの検査依頼があり、PCR検査を受けて陽性が判明しました。
新たに感染が判明した10人は、症状が安定しているか、まったく症状が出ていないということです。
保健所別では、橋本が5人、和歌山市と海南が2人ずつ、岩出が1人で、県内の累計感染者数は、死亡した49人を含めて2769人となりました。
きょう現在の県内の入院患者は52人で、6月6日以来、46日ぶりに50人を超えました。一方、酸素投与が必要な重症患者は1人もいません。
また、新たに9人が変異ウイルスに感染していたことがわかり、県内で確認された変異ウイルスの累計感染者数が、895人となったほか、ゲノム解析の結果、デルタ株の感染者が新たに1人確認され、県内で4人となりました。
ところで、きょうの記者会見では、新型コロナウイルスのワクチンを2回接種してから少なくとも7週間経過した人が、県内で初めて感染確認されたことも明らかにされました。この人は、濃厚接触者としてPCR検査を受けて陽性が判明したもので、いまのところ、症状は出ていないということです。
記者会見した県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「ワクチンには、重症化の予防と発症のリスクを抑える点で効果が期待されています。ただ、100%抑えるということではないので、2回接種した後も、マスクを着用するなど、感染予防対策をお願いしたい」と呼びかけました。
また、野尻技監は、「4連休の休みに入りましたが、期間中も受診できる医療機関はあるので、症状が出るなど、おかしいなと思ったらすぐに受診してほしい。感染が拡大している地域から帰省する場合には、特に注意してほしい」と呼びかけています。