【新型コロナ】野尻技監「第5波の入り口に入った可能性高い」
2021年07月20日 18時11分
和歌山県内の新型コロナウイルスの感染動向は、ことし(2021年)4月の第4波のピークを過ぎてから、今月(7月)11日までは減少傾向にありましたが、それ以降は、再び感染者が増える傾向が見られることなどから、和歌山県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、きょう(20日)「今月11日以降、第5波の入り口に入った可能性が高い」と指摘し、県民に改めて感染防止に努めるよう呼びかけました。
県の調査によりますと、今月11日以降、東京や大阪での感染者増加に連動するように県内での感染者も増加する傾向がみられ、人口10万人あたりの1週間の感染者数が、きのう(19日)の段階で和歌山市が7・6、県全体が3・9となりました。
今月1日からきょう(20日)にかけて感染経路がわからない11件を含む68件中、大阪府での感染が19件と大半を占めているほか、年代別では、70代以上の高齢者の割合が第4波では全体の20%近くだったのが、今月11日以降は2・6%にまで減少した一方、20代の感染者の割合は、第4波では全体の14%程度でしたが、今月11日以降は40%に増えてきています。
野尻技監は「今後、大きな感染拡大に繋がる可能性が高い兆候だといえる。大阪での感染が最も多くなっていて、東京や大阪で拡大しているより感染力の強いデルタ株の拡大が県内でも懸念される状況だ」と述べ、県民にあらためて大阪や東京など感染拡大地域での会食を控えるとともに、ワクチン接種をしていない、または2回目の接種が済んでいない若い世代を中心に、接種券が届き次第、ワクチン接種をすぐに行うよう呼びかけました。
このほか、体調の異変を感じた際の早めの受診と、保健所の調査への協力も強く求めました。