オリジナル折り紙の小箱づくりで高齢者の交通安全啓発
2021年07月19日 19時17分
「わかやま夏の交通安全運動」期間中のきょう(19日)和歌山市市小路(いちしょうじ)のマジオドライバーズスクールで、高齢者が警察官の手ほどきで、交通安全標語などが印刷された折り紙で小箱を作る啓発活動が行われました。
これは、和歌山北警察署が、夏の交通安全運動の啓発活動の一環として、ことし(2021年度)初めて企画したものです。
きょう午前、和歌山北警察署交通課の板東暁美(ばんどう・あけみ)巡査部長と浅川博之(あさかわ・ひろゆき)交通課長がマジオドライバーズスクールを訪れ、運転免許更新による高齢者講習を受講する高齢者に、交通安全標語や、むかし和歌山市内を走っていた路面電車の写真やヒストリーなどが印刷された折り紙を配り、あめ玉や小物などを入れられる小箱の折り方を指導しました。高齢者は、板東巡査部長らの優しい指導で、スムーズに小箱を完成させました。
先日81歳になったばかりで、運転免許取得からおよそ50年経った男性は「孫に教わっているみたいで楽しい。若い頃とは違い、遠いところは送ってもらい、近所に限ってゆっくり運転するようにしています」と話していました。
板東巡査部長は「楽しんでもらえて嬉しいです。高齢者は体力や判断能力が落ちてきます。折り紙の作業で動きづらさがあれば、運転能力の低下を自分で察知できると思い、企画しました」と話しています。
和歌山北警察署によりますと、管内で昨年度(2020年度)起こった交通事故のうち、およそ3割が60歳以上の人が関係し、追突事故や出会い頭の衝突事故が多いということです。
わかやま夏の交通安全運動は、あす(20日)まで県内全域で行われています。