多重事故で51歳女逮捕 てんかんによる発作原因か

2021年07月16日 19時29分

事件・事故交通社会

きのう和歌山市で発生した車やバイク7台が絡む交通事故で、和歌山西警察署はきょう(7/16)、てんかんの持病があり運転に支障が出る可能性があるにもかかわらず、車を運転して1人を死亡させる事故を起こしたとして、和歌山市の51歳の女を自動車運転処罰法違反で逮捕しました。

自動車運転処罰法の危険運転致死の疑いで逮捕されたのは、和歌山市今福の美容師、西馬淳子(にしうま・あつこ)容疑者51歳です。

警察の調べによりますと、西馬容疑者は、きのう午前10時50分頃、和歌山市湊の県道で蛇行運転し、交差点の右折レーンで停まっていた前方の車に追突した後、対向車線にはみ出してミニバイクにぶつかり、頭を強く打った和歌山市栄谷のアルバイト店員、竹田汐里(たけだ・しおり)さん22歳をおよそ2時間後に死亡させた疑いです。

警察は、事故当時、蛇行運転していたことなどから西馬容疑者がてんかんの発作を起こしていたとみて当時の状況について捜査しています。

調べに対し、西馬容疑者は、てんかんの持病については認めているものの、「心臓が苦しくなって衝突した。てんかんの薬を飲んでいたので、てんかんで事故を起こしたわけではない」と容疑を否認しています。

事故の現場は、紀の川大橋北詰めの交差点で、和歌山西警察署によりますと、西馬容疑者に追突された車が別の車にぶつかるなどして、竹田さんのミニバイクを含めあわせて7台が絡む事故となりました。

また、この事故で、紀の川大橋が上下線とも全面通行止めとなったため、周辺の橋に迂回する車が相次ぎ、およそ3時間にわたり、和歌山市内で大きな渋滞が発生しました。

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