古歌を唱えて輪くぐり神事 竈山神社で夏越の大祓式
2021年07月13日 19時30分
和歌山市の竈山神社で、このほど(6/30)、夏越(なごし)の大祓式(おおはらえしき)が古式に則(のっと)り、執り行われました。
大祓とは、六月と十二月に半年間生活してきて生じた罪(つみ)と穢(けがれ)を祓い清める古来からの神事です。
先月30日に行われた夏越の大祓式では、吉良義章(きら・よしあき)宮司63歳に続き、参列者が、身についた半年間の穢れを祓い、家内安全、無病息災を祈るため輪くぐり神事にのぞみ、「水無月(みなづき)の 夏越(なごし)の祓へ(はらえ) する人は 千歳(ちとせ)の命(いのち) 延(の)ぶと云うなり」と、古歌(こか)を唱えながら、八の字を描くように、左、右、左と茅の輪(ちのわ)を三度、くぐっていました。
式では、吉良宮司が挨拶し、「新型コロナウイルスによる社会不安が広がっています。新型コロナの早期終息と、皆さんの心身の健康をお祈りします」と述べました。
この日はおよそ70人が参列し、このうち、50代の女性は「古歌を唱えながら茅の輪をくぐる古式の神事は新鮮で、御利益をいただけそう」と笑みをたたえて話していました。