和歌山盲学校の生徒が子ども食堂にワゴン寄贈

2021年07月12日 20時20分

社会

和歌山市の和歌山盲学校の生徒会役員の生徒が、きょう(12日)和歌山市内の子ども食堂に配膳用のワゴンを寄贈しました。

ワゴン贈呈後の記念撮影(7月12日・kitchen夢小屋)

この取り組みは、和歌山盲学校の生徒会が毎年行っているボランティア活動の一環で、例年ですと、ペットボトルのキャップや缶ジュースのプルトップを集めて海外の病気の子どもたちにワクチンを贈る活動を行っていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ことし(2021年度)は古着集めを行って、子ども食堂に物品を寄贈する活動に変更しました。

生徒会では、盲学校の児童や生徒をはじめ、保護者や教職員らに古着の提供を呼びかけたところ、441キロもの古着が寄せられ、およそ9500円に換金することができました。これをもとに、生徒会では、ことし(2021年)5月、和歌山市三沢町(みさわちょう)にオープンしたばかりの子ども食堂「kitchen 夢小屋(キッチン・ゆめごや)」に、配膳用のワゴンと手指消毒用のジェルを寄贈することになりました。

きょう夕方、和歌山盲学校生徒会の会長で高等部3年生の志賀和樹(しが・かずき)さんら4人がkitchen夢小屋を訪れ、代表の井尻恵子(いじり・けいこ)さんと、食堂を手伝う近所の小学生らに配膳用ワゴンと消毒用ジェルを手渡しました。

和歌山盲学校生徒会長の志賀さん

生徒会長の志賀さんは「コロナ禍で、身近なところで役立つ取組みをしたいと考えました。沢山の古着が集まり、ワゴンを喜んでもらえてとても嬉しいです」と話しています。

盲学校からのプレゼントに笑顔の井尻さん(左)

代表の井尻さんは「地域の児童やお年寄りも含めて、皆で楽しんでもらえる居場所を目指して、この春オープンしました。盲学校の皆さんの『自分たちはいつも支援される側だが、今度は自分たちが支援したい』という温かい気持ちに、とても心打たれました」と喜んでいました。

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