県議会全員協議会でIR事業者が説明
2021年07月08日 19時43分
和歌山県が誘致を進めている、カジノを含む統合型リゾート・IRについて、事業者から説明を聞く、和歌山県議会の全員協議会が、きょう(8日)県庁北別館で開かれました。
これは、カナダに本社のあるIR投資会社・クレアベスト・グループが選定されたことを受け、開かれたものです。
クレアベスト・グループは、和歌山市の和歌山マリーナシティのおよそ23.61ヘクタールの敷地に、6千人を収容できる国際会議場や展示スペースのほか、日本遺産ミュージアムや、ホテル、津波避難施設、カジノ施設を含む「日本遺産・和歌の浦に浮かぶ『浮遊都市』をイメージした滞在・体験型IR」を県に提案していて、初期投資額4700億円をかけて2027年秋ごろの開業を予定しています。開業後数年でおよそ1300万人の集客と、2万人規模の雇用創出を目指しています。
きょうの全員協議会で、クレアベストの担当者が議員に事業の内容を紹介し、議員からは「IRは賛成だが、花の咲くような話しにしか聞こえない」といった慎重な意見が出されたほか、事業の実現性や持続可能性について、詳しい説明を求める質問が相次ぎました。
担当者は「不足する点を受け止め、計画を向上させるとともに、事業情報も精査し、表付けを進めて開示していく」と答えました。