祭り前に「檜扇」虫干し、熊野速玉大社
2021年07月04日 14時35分
新宮市の世界遺産、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)で、このほど、豊作や無病息災を願う「扇立祭(おうぎたてまつり)」を前に、ヒノキの薄い板を重ねて作った「檜扇(ひおうぎ)」が虫干しのために蔵出しされました。
熊野速玉大社には、室町時代に作られた国宝の檜扇11本が保管されていて、蔵出しされたのは、1964年に作られた複製品の7本です。
松竹梅やシラサギなどが描かれた檜扇には、金箔や銀箔が施されていて、扇立祭では、本殿の前に、高さ1メートル50センチ、幅1メートル65センチの大型の扇を1本立て、これより小さい残りの6本は、それぞれの社殿の前に立てられます。
扇立祭は、今月(7月)14日で、例年、夜店が立ち並ぶ地域最大級の夏祭りとなりますが、今年は、新型コロナウイルスの影響で、神事だけが行われます。