田辺市、道の駅の充電器撤去、採算合わず、全国でも

2021年07月04日 15時08分

交通経済

田辺市は、「道の駅」6か所のEV=電気自動車用の充電器、あわせて6基について、今年3月の契約満期で撤去を決めました。

市は、設置業者に土地を貸していて、契約を更新したい意向でしたが、採算が厳しいとして、業者が解約を申し入れました。利用回数は、多いものでも1日平均1・5回ほどにとどまっていました。「政府がEVの普及に力を入れているのに撤去するのか」という意見が市に寄せられたということです。設置費は、1基あたりおよそ930万円で、このうち国の補助金でおよそ850万円を賄い、業者は点検費用や電気代を負担していました。

全国でも、地図大手ゼンリンの調査で、宿泊施設や商業施設など、誰でも利用できる場所にあるEV充電器の数は、昨年度、記録のある2012年度以降、初めて減少したことがわかりました。昨年度末の時点で、EV充電器の数は、前の年度に比べ、3・6%減っていて、採算が合わず、設置契約の満期に伴って、撤去するケースが多かったということです。

温室効果ガスの排出量削減に向けたEV普及の課題になりそうです。

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