国文祭・開会式に尾上菊之助さんら出演へ
2021年06月29日 19時37分
この秋(2021年)開かれる「紀の国わかやま文化祭2021」の開会式に、歌舞伎俳優の尾上菊之助(おのえ・きくのすけ)さんらが出演することが、きょう(29日)和歌山県から発表されました。
「紀の国わかやま文化祭2021」は、ことし10月30日から11月21日まで和歌山県で初めて開かれる国民文化祭で、期間中、全国から様々な文化・芸術活動を行う個人や団体が和歌山県を訪れ、発表や展示などを繰り広げるほか、同時に「全国障害者芸術・文化祭」も県内で開かれます。
きょう、10月30日に行われる和歌山市の和歌山ビッグホエールでの開会式と、11月21日に行われる和歌山市の県民文化会館での閉会式の特別出演者が、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事から発表されました。
このうち、開会式のトップを飾る「プロローグ」には、人気歌舞伎俳優の尾上菊之助さんが登場し、開催を祝う舞「道成寺(どうじょうじ)より 鐘ヶ岬(かねがみさき)」を披露します。
菊之助さんは、七代目(しちだいめ)・尾上菊五郎(おのえ・きくごろう)さんと女優の富司純子(ふじ・すみこ)さんの長男で、1992年に、祖父の七代目・尾上梅幸(おのえ・ばいこう)さん、父の菊五郎さんとともに「京鹿子娘三人道成寺(きょうかのこむすめさんにんどうじょうじ)」を踊るなど日高川町(ひだかがわちょう)の道成寺にもゆかりが深く、映画やテレビドラマでも活躍する人気俳優です。
また、開会式では、2012年ロンドンオリンピック・体操日本代表で「田中3きょうだい」の田中理恵(たなか・りえ)さんが式典の総合司会を務めるほか、上富田町(かみとんだちょう)出身の歌手・坂本冬美(さかもと・ふゆみ)さんや、東京藝術大学学長で和歌山市出身のバイオリニスト・澤和樹(さわ・かずき)さん、それに、脊椎(せきつい)に障害があり「車いすダンス」で世界的に活躍している、海南市出身の中瀬朱(なかせ・あや)さんらも登場します。
一方、11月21日の閉会式には、和歌山放送のパーソナリティで由良町(ゆらちょう)出身のシンガーソングライター・藪下将人(やぶした・まさと)さんら地元出身のミュージシャンが出演します。
仁坂知事は「92万県民が和歌山を文化で盛り上げるという気持ちを全国に示す大会にしたい」と意気込みを示しました。
県では、きょう(29日)から9月10日まで、国文祭の開会式と閉会式の観覧希望者をハガキとウェブサイトで募集しています。入場料はどちらも無料で、定員は開会式が500人程度、閉会式が450人程度となっていて、応募が多数の場合は抽選となります。
詳しくは国文祭のウェブサイトでご確認下さい。