【新型コロナ】ワクチン職域接種、近大生物理工で開始

2021年06月25日 20時06分

社会福祉・医療

新型コロナウイルスワクチンの職域接種が和歌山県内でも始まり、紀の川市の近畿大学生物理工学部では、きょう(6/25)からすべての学生や教職員を対象にした本格的な接種が始まりました。

接種を受ける学生(2021年6月25日・近畿大学和歌山キャンパス・アリーナで)

新型コロナウイルスのワクチン接種は、医療従事者や65歳以上の高齢者への接種に加えて今月(6月)21日から全国の企業や大学など千人以上の職域単位でワクチン接種が始まりましたが、和歌山県内で初めてとなる職域接種は、近畿大学生物理工学部で行われ、きょうからすべての学部生や大学院生、それに教職員あわせて2200人を対象にした接種が始まりました。

予診票の書き方を教えてもらう大学生

紀の川市西三谷のキャンパスでは、接種を希望する学生が、30分ごとに指定された時間に集まり、職員から予診票の書き方などを教えてもらった後、アリーナに開設された接種会場へ移動し、医用工学科の2人の医師による問診を経て接種を受けていました。接種の後、学生は、15分から30分ほど会場に待機し、体調に変化がないか確認していました。

問診を受ける学生

接種を受けた学生は、「夏に北海道に帰省したいので接種を受けました」「家族に高齢者がいるので受けました」などと接種した理由を話し、職域接種については、「地域でしか打てないと思っていたので、接種の機会が増えるのはありがたい」「これから研究活動があるので、早く打ててうれしい」と話していました。また、今後については、「2回目の接種が終わってもすぐには抗体ができないと聞いたので、マスクや消毒を欠かさないようにしたい」と話しました。

接種後、待機する学生

近畿大学和歌山キャンパス学生センター就職情報室の田花永久(たばな・ながひさ)課長は、「現在、行っているリモート授業から徐々に対面授業に移していくのにあわせて職域接種を実施しました。学生に対しては、ワクチン接種を受けた後も、周りの人たちが接種を終えるまでマスクの着用などこれまでの生活様式を続けるようお願いしています」と話していました。

近畿大学和歌山キャンパスでは、希望者を対象にあさって27日まで1回目の接種を実施し、来月(7月)中に2回目も終えることにしています。

県によりますと、近大生物理工学部を含めて県内で16の企業や自治体などが国に職域接種を申請していて、このうち、これまでに7つが承認されています。

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