林死刑囚、再審・特別抗告取り下げ 別件は継続

2021年06月24日 19時17分

社会

和歌山市で4人が死亡した毒物入りカレー事件で、殺人の罪などで死刑が確定した林眞須美(はやし・ますみ)死刑囚59歳が、再審請求を求める最高裁判所への特別抗告を取り下げたことがわかりました。

毒物入りカレー事件は、23年前の1998年7月25日、和歌山市園部の夏祭り会場で提供されたカレーを食べた4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒になったもので、会場の近くに住む林眞須美死刑囚が、殺人などの罪で逮捕・起訴され、2009年5月に死刑が確定しています。その後、林死刑囚の弁護団は、再審請求しましたが認められず、再審を認めなかった去年3月の大阪高裁の決定を不服として最高裁に特別抗告を申し立てていました。

林死刑囚が、この申し立てを今月(6月)20日付で取り下げたことがわかり、再審開始を認めなかった和歌山地裁の決定が確定しました。

再審請求を巡っては、先の弁護団には加わっていない香川県弁護士会の生田暉雄(いくた・てるお)弁護士が林死刑囚の意向を受けて、5月31日付で新たな再審請求を和歌山地裁に申し立てていて、林死刑囚以外の第三者が犯行に及んだ可能性があるとして、『林死刑囚は無罪』と主張しています。

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