オリンピックを前に・かつらぎ町の道の駅でテロ対処訓練

2021年06月23日 18時59分

社会

東京オリンピック・パラリンピックの開幕を目前に控えたきょう(23日)かつらぎ町の道の駅「くしがきの里」で、和歌山県警察本部による爆弾テロを想定した訓練が行われました。

犯人役の警察官を取り押さえるかつらぎ署員ら(※訓練・6月23日・かつらぎ町・道の駅「くしがきの里」)

訓練は、かつらぎ町の国道480号沿いにある道の駅「くしがきの里」に、爆発物の入ったリュックサックを放置しようとした不審な男性があらわれたとの想定で行われ、県警の警備課と機動隊、かつらぎ警察署の警察官あわせて33人と、道の駅の従業員5人が参加しました。

爆発物の入ったリュックサックを置く犯人役の警察官(※訓練)

はじめに、リュックサックを道の駅のベンチに放置した不審者役の警察官に従業員が声を掛け、足止めをしている間に110番通報しました。

不審者役の警察官に声を掛ける道の駅の従業員(※訓練)

かつらぎ警察署員らが駆けつけ職務質問をすると、突然、不審者が刃物を振りかざして抵抗したため、警棒やさす又などで取り押さえ、現行犯逮捕しました。

爆発物の入ったリュックサックを回収する機動隊員(※訓練)
特殊クレーンでリュックをトラックに運ぶ作業(※訓練)

このあと、不審者が放置した爆発物入りリュックサックの回収作業が行われ、防具に身を固めた県警の爆発物処理班の隊員らが、マジックハンドの付いた特殊な回収道具を使ってリュックサックをドラム缶に回収し、トラックに積み込みました。

かつらぎ警察署の大野署長

訓練を視察した、かつらぎ警察署の大野薫(おおの・かおる)署長は「オリンピックを前に、地域一帯となったテロへの防犯意識がより高まったと思う。今後も安全確保に努めたい」と話しています。

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