和歌山市や海南市を走る和歌山バスが、あす（２３日）ダイヤ改正を行うに伴い「公園前」や「車庫前」など９か所のバス停の名称が変更されます。

和歌山バスでは、社会情勢の変化や、利用者や自治体などからの要望を考慮し、あすのダイヤ改正で９か所のバス停の名称を変更します。

このうち、和歌山城最寄りの停留所「公園前」は、市民や和歌山市から和歌山城を強調した名称に変更してほしいとの要望が寄せられていたことから「和歌山城前」に変更されます。

一方、和歌山市宇須(うず)と西高松(にしたかまつ)に位置し、路面電車の車庫があったことから名付けられた「車庫前」停留所は「高松北(たかまつきた)」に変更されます。

地元では、１９７１年の路面電車廃止から５０年が経ったいまも車庫前の地名が定着しているほか、路面電車の前でかつて営業していた和歌山ラーメンの屋台の味を受け継いだ店が、のちに「車庫前系」と呼ばれて人気を集めています。

停留所の前で営業しているベーカリーや洋菓子店の店員は「全然知らなかったので驚きました。公園前が和歌山城前に変わるのはわかりますが、車庫前という地名がすっかり馴染んでいるので戸惑いを覚えます。路面電車を覚えている世代も減っているので、時代の流れかなとも思います」と話していました。

このほか、和歌山バスでは、あすから「市民会館前」を「湊本町(みなとほんまち)３丁目」に、「住金海南正門前」を「船尾西(ふのおにし)」などに停留所の名前を変更します。