和歌山県の公用glafitバイクは活用されている?

2021年06月18日 19時14分

政治

和歌山県が601万円あまりをかけて職員の簡易的な移動手段として購入した、電動機付きハイブリッド自転車「glafit(グラフィット)」の使用率が、昨年度(2020年度)は、わずか2・4%にとどまっていることがわかりました。

県庁本庁の駐輪場に置かれているglafitバイク(6月18日・和歌山県庁)

これは、きょう(18日)開かれた6月定例県議会で、自民党県議団の玄素彰人(げんそ・あきひと)議員の一般質問に対し、県の田村一郎(たむら・いちろう)総務部長が明らかにしたものです。

グラフィットは、和歌山市のベンチャー企業・グラフィット株式会社が開発した電動機付きの軽量型ハイブリッド自転車で、自転車のように人力でペダルをこいで進めるほか、充電式電動機に切り替えるとミニバイクのように時速30キロで走行できます。県では、2017年度予算で、601万円あまりをかけてグラフィット32台を職員の移動用として購入し、寄贈された1台をあわせた33台を本庁や各振興局などに配置しています。

一般質問で玄素議員は「職員が利用する姿を見かけないが、利用率はどうなっているのか」と田村部長に尋ねたところ、 昨年度の利用率がわずか2・4%にとどまり、グラフィットに興味のある職員が繰り返し利用する程度となっていたことが明らかになりました。玄素議員は「明らかに少ない。せめて80%ぐらいになるよう努力しなければ、県民に導入した説明責任を果たせない。無理ならば廃棄も含めて検討すべき」と厳しく指摘しました。

このほか、きょうの一般質問では、無所属の会の中西徹(なかにし・とおる)議員が未利用財産の有効活用などについて、自民党県議団の山家敏宏(やまが・としひろ)議員が2025年の大阪・関西万博などについて、共産党県議団の楠本文郎(くすもと・ふみろう)議員が日高川(ひだかがわ)流域の治水プロジェクトなどについて、それぞれ県当局の考えをただしました。

和歌山放送ラジオでは、きょうの県議会・一般質問のもようを、午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。

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