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【新型コロナ】和歌山県・カラオケや医療従事者の会食自粛を緩和

2021年06月17日 19時06分

政治社会福祉・医療

今月(6月)20日に大阪府や東京都などで、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除される見通しとなり、県内での感染も減少傾向に入ったことを受け、和歌山県は、これまで県民に要請してきた家族以外とのカラオケの自粛を緩和するほか、医療・福祉関係の職員に求めてきた家族以外との会食の自粛を解除することなどを決めました。これは、きょう(17日)午後、県の細川一也(ほそかわ・かずや)危機管理監が明らかにしたものです。

自粛要請の一部緩和を明らかにする細川危機管理監(6月17日・和歌山県庁)

県では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、クラスターの原因のひとつとなった家族以外とのカラオケやダンスなどの自粛を県民に求めてきました。あわせて県では、高齢者施設や入院病棟などでの感染拡大を懸念し、医療・福祉関係の職員に対して、家族以外との会食の自粛を求めてきました。

県内での感染状況は、先月末(5月)に和歌山城ホールの建設現場で発生したクラスター以降は減少傾向が続き、今月14日ときのう(16日)は、新規感染者がゼロになったほか、ことし(2021年)4月には90%を超えた病床使用率も、きょうの時点で4%にとどまっています。

これを受け、県では、きょうから、家族以外とのカラオケの自粛を「十分な感染症対策をとって行うようにする」と緩和するほか、医療・福祉関係の職員の会食の自粛を解除することを決めました。

あわせて、大規模な催しへの参加や、デパート・ショッピングセンターなどで開かれる催し物などの自粛も、感染防止対策を徹底して行えるようにすることや、県外の学校との練習試合などを禁止していた学校の部活動についても、緊急事態宣言が解除された翌日の21日からは、まん延防止等重点措置の区域のみとするなど緩和します。

ただし、感染力の強い変異株の拡大が引き続き懸念されるとして、緊急事態宣言の継続している沖縄県と、まん延防止重点措置対象区域への不要不急の外出と、会食や接待を伴った飲食をしないよう引き続き呼びかけています。

細川危機管理監は「県民のおかげで県内の感染者数や病床使用率が減り、ワクチン接種も進んでいる。ただ、感染力の強い変異株の拡大も考えられるので、緊急事態宣言地域や、まん延防止重点措置区域への不要不急の外出や飲食などを控えて欲しい。また、ワクチン接種を済ませた人も、油断してマスク着用や消毒の徹底などをやめずに感染防止に努めて欲しい」と話しています。

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