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稲むらの火の館・応援大使に菊池まどかさん就任

2021年06月15日 20時04分

災害・防災社会

「稲むらの火」などを題材に「防災浪曲」に取り組んでいる浪曲師・菊池まどかさんが、広川町にある稲むらの火の館の応援大使に就任することになり、きょう(6/15)、館で行われた委嘱式に出席しました。

菊池さんは、2003年に浪曲師の二代目・京山小圓嬢(きょうやま・こえんじょう)さんに入門し、第二室戸台風題材とした浪曲を師匠から受け継ぐ中で、「稲むらの火」の話を知り、2017年に「稲むらの火」を題材にした新たな浪曲をつくり、稲むらの火の館で初めて披露して以降、文化庁の巡回公演などで、全国の小中学校を中心に150回以上、公演してきました。そして、東日本大震災をテーマにした浪曲も作り、「防災浪曲」というジャンルを立ち上げました。

こうした中、「稲むらの火」をさらに広めることで津波防災の意識向上をはかろうと、稲むらの火の館が、菊池さんを応援大使に委嘱することにしたものです。

きょう午後、広川町にある稲むらの火の館で行われた委嘱式では、菊池さんが、﨑山光一(さきやま・こういち)館長から委嘱状とタスキを受け取り、「いつ助ける側、助けられる側になるかわからない防災をテーマに、成功例と言える稲むらの火を1人でも多くの人に広めていきたいと思い、防災浪曲の取り組みを始めました。応援大使となったからには、全国すべての小中学校で「稲むらの火」の浪曲を披露するくらいの思いで、広めていきたい」と意気込みを語りました。

稲むらの火の館の崎山館長(左)と応援大使に就任した菊池さん

﨑山館長は、「できるだけ多くの人に知ってほしいので、芸能の世界に携わる方が応援してくれることで、これまでより幅が広がることを期待しています」と話していました。

菊池さんは、大阪市の自宅で自ら体験した阪神淡路大震災を題材にした浪曲を 4つ目の防災浪曲として製作中で、「﨑山館長が講演したあと防災浪曲を披露するなど、館長とコラボした新たなスタイルにも取り組みたい」と話したのに対し、﨑山館長は、「是非、お願いしたい」と応じていました。

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