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小学生に「携帯用横断旗」 県交通安全協会、モデル校に寄贈

2021年06月14日 19時12分

交通教育社会

登下校時に道路を横断する児童の交通安全を守るため、和歌山県交通安全協会はきょう(6/14)、去年、初めて寄贈した携帯用の横断旗(おうだんばた)に改良を加えて今年も県内のモデル校に贈りました。

寄贈された「携帯用横断旗」は、ナイロン製のA4サイズで、黄色の旗に黒字で「横断中」と書かれているのは去年と同じですが、筒状になっていて腕を通すことができ、端(はし)には、指をかけるひもがついています。

去年の試作品は、厚みのある反射プリズム素材で袋状だったため、利用した児童のアンケートでは、手に付けたまま腕を降ろすと外れてしまい、暑い時期には手が汗ばみ、折りたたんでも分厚いため携帯しづらいという欠点が寄せられていました。

今年、作成した携帯用横断旗(上)と去年のもの

今年は、こうした点を改良して県交通安全協会があらためて横断旗を作成し、モデル校の一つで、和歌山市中心部にあり交通量の多い和歌山市鷺ノ森にある和歌山市立伏虎義務教育学校に贈呈しました。

きょう午後、学校の会議室で行われた寄贈式では、県交通安全協会和歌山西支部の龍田潤三(たつた・じゅんぞう)支部長から小学生を代表して6年生の児童3人に携帯用横断旗が手渡されました。

挨拶する龍田支部長(右)

寄贈した後、龍田支部長は、「去年の県内で発生した交通事故の状況をみると、歩行中の死者は7人で、そのうち5人が道路を横断中に亡くなっています。この横断旗を効果的に活用し、子どもたちの交通事故防止につなげていただきたい」と挨拶しました。

使い方を説明する県交通安全協会の職員

横断旗を受け取り、実際に腕を通した6年生の尾田原凛太(おだはら・りんた)くんと前田五十鈴(まえだ・いすず)くん、それに雑賀茉裕(さいか・まひろ)さんの3人は、「横断旗を使うことで、ドライバーが気づいて止まってくれるのが早くなった」と口をそろえて話すとともに、新しくなった横断旗については、「軽くて取り出しやすく、気軽に使えると思う」と話し、今後は、「下級生にまねしてもらえるよう使い方を示していきたい。僕らもたくさん使って結果を出して、他の学校でも使ってほしい」などと話していました。

伏虎義務教育学校には、1年生から6年生までの全員にあわせて550枚が贈られました。

また、今月22日には、同じモデル校の、かつらぎ町立妙寺小学校と橋本市立高野口小学校にもあわせて450枚を寄贈することにしています。

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