東洋ライスの決算・増収増益に

2021年06月14日 19時08分

経済

「金芽米(きんめまい)」や「BG無洗米」などを手掛ける和歌山市の東洋ライス株式会社のことし3月期の決算報告が、きょう(14日)オンラインで行われ、売上高は103億円あまり、当期純利益は13億円あまりで増収増益となりました。

東洋ライスの雑賀社長

東洋ライスによりますと、60期目となったことし3月期は、新型コロナウイルスの影響で、外食などの業務用米が大幅に減少するなど、苦戦を強いられた一方、健康志向や「おうち需要」の高まりで「金芽ロウカット玄米」や、「金芽米の米粉パンケーキミックス」などが好評で、去年(2020年)12月に発表した通販限定の「金芽米エキス」も定期的な購入者が増えています。

一方、海外11カ国に輸出している金芽米と金芽ロウカット玄米は、新型コロナウイルスの影響で家庭炊飯の需要が増え、当初はシンガポールや香港、北米で緊急的な需要がありましたが、その後は各国でロックダウンが相次ぎ、輸出量は前の年と比べて12%減少しました。

東洋ライスの雑賀慶二(さいか・けいじ)社長は「スーパーのPOSデータでは、ロウカット玄米だけが延びていて、新型コロナだから売上げが伸びたのではなく、技術力で競合他社との差別化が出来たと確信している」と話しています。 

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