青果卸、岸武青果民事再生適用申請

2021年06月14日 18時22分

社会経済

民間の信用調査機関によりますと、和歌山市にある青果卸業の岸武青果株式会社が、今月(6月)11日和歌山地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。その日付で監督命令を受けました。事業は継続しています。負債総額は5億7千万円に上るとみられます。これは民間の信用調査機関、帝国データバンク和歌山支店の調べでわかりました。

岸武青果は、1928年昭和3年の創業で、1961年昭和36年に法人化した青果の仲卸業者で、和歌山中央卸売市場で取り扱われる野菜や果物の卸売りを手掛けていました。ピーク時の2003年5月期には44億円の売り上げはありましたが、その後直販などの取引が増えたり、量販店の合併や再編などが進んで2020年5月期は11億円にまで売り上げが落ち込んでいました。

またコロナウイルス感染症拡大による影響で、飲食店向けの売り上げが減少し、自主再建を断念し民事再生による再建を目指すことになったと帝国データバンクでは見ています。負債額は債権者30人に対するものとみられます。事業は継続されています。

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