博物館で和歌山県内の寺社めぐり・和歌山市

2021年06月12日 19時03分

イベント歴史・文化

博物館で寺社めぐりが楽しめる企画展「聖地の風景―寺社(じしゃ)絵図(えず)の世界―」が和歌山市の県立博物館できょう(12日)からはじまりました。

「寺社絵図」とは、参詣者の誘致や案内、建物の立て直しのためなど様々な目的で制作され、昔の景観やこれまでの変遷などを知ることができる貴重な資料です。

会場では屏風や焼き物など様々な素材に描かれた寺社絵図を中心に、高野山内と山麓、参詣道沿いの様子を大画面に描いた絵図をはじめ、熊野那智大社全体の風景を描いたものから、神仏分離が行われた激動の明治時代初期の様相を描いたものなど、高野山から熊野三山まで和歌山県内をぐるっと一周するようなかたちで寺社を取り上げており、明治時代以前における寺社の風景32件37点が展示されています。

「御坊寺内町指図(ごぼうじないまちさしず)」現在残る街並みが江戸時代と大きく変わっていないことがわかる。

県立博物館の坂本(さかもと)(りょう)()学芸員は「今の風景と昔の風景を見比べながら、寺院や寺社がどういう風に移り変わったかを知ってもらうきっかけになれば」と話していました。

企画展「聖地の風景―寺社絵図の世界―」は来月(7月)11日までで、入館料は一般が280円、大学生が170円、高校生以下は無料ですが、毎月第一日曜日は一般も大学生も無料だということです。

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