小学生が万引き防止メッセージカードを作成

2021年06月11日 20時22分

教育社会

近年増加している万引きを防ごうと、きょう(11日)和歌山市立松江(まつえ)小学校で、6年生の児童が万引き防止を呼びかけるメッセージカードづくりを行いました。これは、和歌山北警察署が今年度(2021年度)初めて企画したものです。

児童が書いたメッセージカード

カード作りに先立ち、警察官が万引きの罪について、6年生の児童およそ70人に説明しました。

万引きについての説明(6月11日・和歌山市立松江小学校)


講師で和歌山北警察署・生活安全企画課の堀切賀之(ほりきり・よしゆき)警部補は「万引きは窃盗罪にあたり、10年以下の懲役か50万円以下の罰金です。大きな犯罪の入り口にも繋がりかねないので、絶対に起こさないことが大切です」と説明しました。

児童に啓発グッズを手渡す和歌山北署の湊署長

同席した和歌山北警察署の湊隆弘(みなと・たかひろ)署長も児童らに「人の心の痛みを思いやる大人になって欲しい」とメッセージを送りました。

メッセージカードを書き入れる6年生

このあと、クラスごとに分かれてメッセージカードづくりが行われ、児童らは、タテおよそ7センチ、ヨコおよそ9センチに切った小さな画用紙に、色鉛筆やマジックペンなどで「万引きダメ!!誰かが見てます」とか「万引きは罰金50万やめとけよ」といった言葉や、大きな目玉などのイラストを書き入れて、カードを完成させました。

きいちゃんのイラスト入りカード

児童らは「小学生が絶対にやめてと書いているのだから、これを見て万引きをやめてくれたら嬉しいです」と話していました。

和歌山北警察署・生活安全企画課の東山和則(ひがしやま・かずのり)課長代理は「児童があらゆる世代の人々にアピールすることで、万引き防止や地域の安全につながれば」と話しています。

松江小学校の児童が作ったメッセージカードは、来月(7月)上旬に、和歌山市中野(なかの)のオークワスーパーセンターパームシティ和歌山店の商品陳列棚に掲示されます。

和歌山北警察署の管内で発生した万引きの件数は、去年(2020年)1年間で109件、ことし(2021年)は5月末の時点ですでに41件に達しています。

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