近畿の金融機関で初・きのくに信金が営業用EVを導入
2021年06月10日 18時43分
和歌山市に本店のあるきのくに信用金庫は、環境保全や営業スタッフの安全確保のために、近畿の金融機関で初めて、トヨタ自動車製の超小型電気自動車「コムス」を導入しました。
コムスは、トヨタ自動車が開発した1人乗りの超小型電気自動車で、家庭用の100ボルト電源からコンセントで充電でき、1回6時間の充電でおよそ50キロを走行可能です。
最高速度は60キロで、屋根やワイパーも装備され、軽車両と同じ扱いのため車検も不要で、配達用車両や、高齢者の移動用など、小回りのきく近距離移動手段として導入する動きが広がっています。
きのくに信用金庫では、去年(2020年)1月、持続可能性社会を実現するための目標「SDGs(エスディージーズ)」を宣言していて、脱炭素社会の貢献と、従業員の安全確保のため、コムス17台を導入し、金融商品の営業担当者の営業車として、和歌山市から田辺市までの支店に配置しました。
きょう(10日)午前、和歌山市本町(ほんまち)のきのくに信用金庫本店で開かれた導入式で、田谷節朗(たや・せつろう)理事長は「今後もクリーンエネルギー車両を積極的に導入し、地域の環境保全と、安全に暮らせるまちづくりに貢献したい」とあいさつしました。
きのくに信用金庫では、このほかにも海洋プラスチックゴミの清掃活動といった環境保全の取組みにも力を入れていて、今後、コムスの稼働状況を見ながら、導入台数を増やすことも検討しています。