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「稲むらの火の館」に気象庁長官表彰

2021年06月04日 18時07分

教育歴史・文化災害・防災社会

気象庁は、濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)にまつわる津波防災の啓発活動に顕著な功績があったとして、広川町(ひろがわちょう)の「稲むらの火の館」に、気象庁長官賞表彰を贈ることになりました。

1875年(明治8年)の6月1日に、気象庁の前身となる東京気象台が気象と地震の観測を始めたことから、気象庁がこの日を「気象記念日」と制定していて、これにあわせて毎年、気象業務に功績のあった機関や団体を表彰しています。

稲むらの火の館は、2007年のオープン以来、1854年の安政の南海地震で、稲わらに火をつけて津波から村人を救った濱口梧陵の功績を伝えるとともに、地震や津波から身を守る防災教育の拠点として、全国や海外から多くの入場者を迎え、2019年度までに40万人が訪れています。この功績が高く評価され、気象庁長官表彰が贈られることになったものです。

表彰式が今月(6月)10日の午前11時に稲むらの火の館で開かれる予定で、和歌山地方気象台の石井嘉司(いしい・よしもり)台長から稲むらの火の館の﨑山光一(さきやま・こういち)館長に、表彰状が伝達されます。

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