IR事業者・クレアベストに実質決定へ

2021年06月02日 18時31分

政治経済

和歌山県は、きょう(2日)カジノを含む統合型リゾート・IRへの参入を表明している、クレアベスト・グループの日本法人クレアベストニームベンチャーズを、優先権者候補に決定したことを明らかにしました。

クレアベストの完成予想イメージ(※写真提供・和歌山県)

クレアベストニームベンチャーズはカナダのトロントに本社があり、カナダやアメリカなどのIRなどに投資しています。

和歌山県のIRには、クレアベストと、マカオのサンシティグループホールディングスジャパンの2者が参入を表明していましたが、先月(5月)12日付けでサンシティが撤退しました。

クレアベストの完成予想イメージ(※写真提供・和歌山県)

クレアベストは、和歌山市の和歌山マリーナシティのおよそ56万平方メートルの敷地に、6千人を収容できる国際会議場やおよそ6万平方メートルの展示スペースのほか、日本遺産ミュージアムや和食レストラン、eスポーツ施設、ホテル、津波避難施設、そして、およそ3万8千平方メートルのカジノ施設を含む「日本遺産・和歌の浦に浮かぶ『浮遊都市』をイメージした滞在・体験型IR」を県に提案しています。

初期投資額は4700億円で2027年秋ごろの開業を予定し、クレアベストは開業後4年目の2030年に経済波及効果2600億円、雇用創出効果1300万人、目標来場者数1300万人を掲げています。県と和歌山市との協議会での審査の結果、クレアベストをIR事業者の優先権者候補に認定しました。

クレアベストの優先権者候補決定を発表する仁坂知事(6月2日・和歌山県庁)

仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「協議会の厳正な審査や背面調査の結果、クレアベストを合格とした。開業予定時期には新型コロナの影響も収まってくるだろうから、今後、依存症対策を万全にしながら、和歌山のかなり大きな成長因子にしたい」と述べ、認可に自信を見せました。

県では今後、和歌山市と県・公安委員会と協議してクレアベストを正式に優先権者に選定したのち、国からIR区域認定を受けるための区域整備計画の策定に入り、来年(2022年)4月28日までに国へ申請する予定です。

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