JR太地駅舎・防災拠点に建て替え

2021年05月31日 18時41分

交通政治災害・防災

太地町(たいじちょう)のJR紀勢線・太地駅の駅舎が、津波などの災害時に避難場所として機能する防災複合施設として建て替えられ、きょう(31日)完成を祝う式典が開かれました。

太地駅の駅舎は森浦(もりうら)の国道42号沿いにあり、2010年にJR西日本から太地町に無償で譲渡されました。その後、老朽化が進み、およそ4億9500万円をかけて改修工事が行われました。

新しくなった駅舎は、鉄骨2階建てで高さはおよそ12メートルあり、外観は、太地町から渡った移民が働いていた、アメリカのロサンゼルスの缶詰工場などからイメージしたレトロな洋風のデザインです。

2階の床面までの高さは、南海トラフ巨大地震で想定されるおよそ3メートルから5メートルの津波より高い、およそ7メートルあり、およそ200人が避難できる集会所が設けられ、非常食や毛布などが備蓄されます。1階には、待合室や、観光案内所を兼ねた事務室が設けられています。

完成記念式典で、太地町の三軒一高(さんげん・かずたか)町長は「避難場所がなかったので、住民に安心してもらえる。駐車場や公園の整備も進め、降りた人に感動してもらえる駅にしたい」とあいさつしました。

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