「おにぎりプロジェクト」有名シェフらが海南市の医療機関にエール

2021年06月01日 10時46分

イベント福祉・医療経済

新型コロナウイルスで奮闘している医療従事者を励まそうと、きょう(31日)東京の有名シェフや和歌山県内の飲食業者らが、和歌山産の米や梅干し、ちりめん山椒などで作ったおにぎりやめはり寿司を、海南市の海南医療センターに届けました。

医療スタッフとの記念撮影(5月31日・海南医療センター)

これは、東京の青山(あおやま)で里山料理をコンセプトにした高級創作料理を提供するレストラン「NARISAWA」のオーナーシェフ・成澤由浩(なりさわ・よしひろ)さんと、国内屈指の和牛を世界各国へ輸出し、都内を中心に高級和牛の焼肉店やレストランを展開している「WAGYUMAFIA」オーナーシェフの浜田寿人(はまだ・ひさと)さんが、コロナ禍で奮闘している全国の医療従事者を食で励まそうという「おにぎりプロジェクト」の一環として、きょう、和歌山県で行われたもので、海南市の平和酒造をはじめ、県内の食材供給元や飲食店などが賛同しました。

おにぎりとめはりを握る成澤さん(左)と浜田さん(右)(5月31日・海南市・平和酒造)

成澤さんや浜田さん、山本社長、それに県内のシェフらが、きょう午前5時ごろ、海南市溝ノ口(みぞのくち)の平和酒造の酒蔵に集まり、煎り酒(いりざけ)を合わせた紀州南高梅(きしゅうなんこううめ)の梅干しや、ぶどう山椒で作ったちりめん山椒、高菜(たかな)の漬け物などの具材を釜で炊いた県内産の白米の中に入れて握ったり、くるんだりして、おにぎりとめはり寿司に仕上げ、2個1セットにして竹の皮に包んでいました。

作業に加わる平和酒造の山本社長(右端)

一行は午前10時半ごろ、海南市日方(ひかた)の海南医療センターを訪れ、医師や看護師ら職員およそ350人分のおにぎりとめはり寿司のセットを贈呈し、集まった職員から拍手の歓迎を受けました。

代表してあいさつした海南医療センターの大浦順司(おおうら・じゅんじ)事務長は「お心遣いが職員の励みになります。我々も役割を一生懸命果たしたい」とお礼を述べました。

提供されたおにぎりとめはり寿司

成澤さんと浜田さんは「プロジェクトを通じて全国の料理人や飲食業者から医療関係者に感謝の気持ちを贈るとともに、コロナ禍が明けたら、世界中の人々に和歌山をはじめ、全国各地を訪れて欲しいという思いを発信しています」と話しています。

「おにぎりプロジェクト」はことし(2021年)2月から始まり、これまでに富山・福島・鹿児島の各県を巡っていて、今後も全国各地で繰り広げられる予定です。 

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