「紀州の和菓子と文化を考える会」で記念講演開催

2021年05月22日 19時19分

社会

「紀州の和菓子と文化を考える会」の記念講演がきょう(22日)、和歌山市の和歌山ビッグ愛で開かれました。

きょう午後から開かれた記念講演では、ことしで創業560年を迎え、1月に屋号を変更して新たにスタートした「株式会社総本家駿河屋善右衛門」の23代目・岡本良太(おかもと・りょうた)社長が「総本家駿河屋がめざす和菓子戦略」と題して講演し、「なぜ善右衛門に改名したか」という話題に触れ、話が展開されました。

「総本家駿河屋善右衛門」・23代目 岡本良太社長

この中で岡本社長は「老舗としての在り方」についても触れ、「老舗は伝統を守って継承していくものだと考えているが、本質は残しつつ、時代のニーズを見ながら革新を起こしていきたい」と話していました。

また、「洋風のお菓子を作るなど新しい取り組みに挑戦をしているが、なかなか定着せず単発で終わってしまう」という悩みを話した上で、「鶴屋善右衛門」という新ブランドを立ち上げ、「日々の楽しみに和菓子を」というコンセプトをもとに、若い世代など新たな顧客に向けた商品を展開していくなど、「新ブランドを今後どう育てていくか」という観点で話が繰り広げられました。

講演の終盤では、今後の戦略についても触れ、「総本家駿河屋善右衛門」では従来のものを大切に、「鶴屋善右衛門」では新しいものに挑戦していくという2つの軸をもとに、新しい「駿河屋」と「鶴屋」の味と名前を広めたいと話したほか、更に新たな取り組みとしてインターネット通販「楽天市場」で出店をはじめたことも明かしました。

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