「紀州のドン・ファン」殺害事件、元妻を起訴

2021年05月19日 19時02分

事件・事故社会

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた田辺市の資産家の男性が急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、和歌山地方検察庁はきょう(5/19)、25歳の元妻を殺人と覚醒剤取締法違反の罪で起訴しました。

起訴されたのは、2018年5月に急性覚醒剤中毒で死亡した田辺市の資産家、野崎幸助(のざき・こうすけ)さん当時77歳の元妻で、東京・品川区の須藤早貴(すどう・さき)被告25歳です。

起訴状によりますと、須藤被告は、3年前の2018年5月24日、野崎さんの自宅で、野崎さんに、致死量の覚醒剤を何らかの方法で口から摂取させ、急性覚醒剤中毒で死亡させたとされています。

県警や和歌山地検は、認否を明らかにしていませんが、関係者によりますと、容疑を否認し、黙秘しているということです。

また、捜査関係者によりますと、須藤容疑者のスマートフォンを解析した結果、事件前に、病死に見せかけて殺害する方法や覚醒剤についてインターネットで検索していたことが判明していて、位置情報から密売人とみられる人物と同じ時間帯に田辺市内の同じ場所にいたこともわかっています。

また、野崎さんの自宅の防犯カメラ映像には、覚醒剤の摂取が推定される時間帯に第三者の出入りが映っておらず、夕食前後の4時間にわたって野崎さんと須藤被告が2人きりだったことも確認されていて、和歌山地検は、須藤被告以外に関与する人物がおらず、殺意を持って覚醒剤を飲ませたと断定したとみられます。

今後、この事件は、裁判員裁判で審理されます。

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