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廣八幡神社から廣八幡宮へ 名称戻す「奉祝祭」

2021年05月17日 21時10分

イベント歴史・文化社会

名称が廣八幡神社から創建当時に戻った広川町の「廣八幡宮」でこのほど(5/9)、名称が戻ったことを祝う「廣八幡宮復称奉祝祭」が営まれました。

廣八幡宮は、6世紀中頃の欽明天皇の時代に創建されたと伝えられていて、豊臣氏の紀州征伐で一部焼失しましたが、江戸時代には、紀州徳川家の保護を受けて栄え、「紀伊名所図会」には、廣八幡宮として絵図や由緒が記されています。

また、濱口梧陵が安政の大津波から村人を救った際には、避難場所にもなった広八幡宮は、明治維新の後、「廣八幡神社」と名称が変更されていました。

廣八幡宮では、名称を元に戻すため、神社本庁に申請していましたが、去年8月に申請が受理され、11月に登記の変更を完了しました。

この名称が元に戻ったことを祝う「復称奉祝祭」は、今月9日、広川町の廣八幡宮で営まれ、佐々木公平(ささき・こうへい)宮司や神社の関係者、氏子や来賓らおよそ50人が参列し、本殿前で神事を執り行いました。

佐々木宮司は、「名称を戻すのは難しいといわれていたので、皆さんのおかげで認められ、うれしいです。これから、地域のためにコロナを撲滅する気概でやっていこうと思っています」と話していました。

挨拶する佐々木宮司

神事の後、巫女の舞や三味線の奉納演奏も行われ、歴史ある名称に戻ったことを祝う祭りに花を添えていました。

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