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【新型コロナ】近大生物理工で抗原検査、きょうからスタート

2021年05月13日 19時38分

社会福祉・医療

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、紀の川市にある近畿大学生物理工学部は、きょう(5/13)から、希望する学生と教職員に対し、15分程度で感染しているかどうかを確認できるキットを使った抗原検査をスタートさせました。

検体採取する大学生

近畿大学生物理工学部では、学生は、原則として通学せずにオンラインでの講義を受けていますが、大学院生と大学4年生対象の研究活動については、対面で行われています。このため、安心して大学に通えるよう、在籍する大学生全員と教職員あわせておよそ2100人を対象に希望者を募って抗原検査を行うことにしたものです。

初日のきょうは、午前中に検査が行われ、事前に予約した学生や教職員が、キャンパス内に設けられた検査場を訪れ、看護師から問診や検査の実施方法の説明を受けた後、自分で鼻の奥を綿棒でぬぐって検体を提出していました。

保健師から検体の採取方法を聞く大学生

検査結果は、1時間内に本人に電話で伝えられることになっていて、検査で陽性が出た人は、医学部が運営する東大阪市のクリニックでオンライン診療を受け、確定診断のためPCR検査を受けます。

抗原検査を受けた近畿大学生物理工学部4年の岡本祐夏(おかもと・ゆうか)さんは、「大阪市から通学しているので、研究室に菌を持ち込まないよう受けました。結果を待つ間は、陽性にならないよう願っています」と話し、同じ4年の数藤菜摘(すどう・なつみ)さんは、「私自身は、下宿しているので、大阪へ行くことはないですが、大学には、大阪から通っている人が多いので、受けておこうと思いました」と話していました。

岡本さん(左)と数藤さん

近畿大学生物理工学部の広報担当、中井智賀(なかい・ちか)さんは、「検査を実施することで、陰性の人がたくさんいれば安心できるし、たとえ陽性者が出ても、できるだけ軽い段階で発見できて早く治ってもらうことができます。ただ、いま陰性だからといって、今後、感染しないということではないので、学生には、感染予防を続けて研究活動に取り組むよう呼びかけています」と話していました。

近畿大学生物理工学部では、今月中にあと3回の検査を実施する予定で、今後、この結果を検証した上で、定期的な検査を行うかどうかを検討することにしています。

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