【新型コロナ】4月末までの感染状況まとめ

2021年05月12日 21時31分

政治福祉・医療

和歌山県は、3月14日から続いている新型コロナウイルス第4波の県内での感染状況をまとめました。70代以上の高齢者の割合が増えるとともに、60代以下の各年齢層でも感染が広がっていることがわかりました。

記者発表を行う野尻技監(5月12日・和歌山県庁)

県のまとめによりますと、県内で第4波が始まったことし(2021年)3月14日から、先月(4月)30日までの986人を分析した結果、40代が最も多い149件で全体の15%、次いで50代が140件で全体の14%、20代が132件で13%、10代が100件で10%となったほか、70代以上の高齢者も23%あまりと、各世代に感染が広がっていることがわかります。

感染経路は、家族内感染が最も多い284件で、以下、県外からの持ち込み、職場や学校、友人や知人からの感染などとなっているほか、4月に入ると経路が不明なものが増えています。県外からの持ち込み感染のうち大阪府が8割近くを占めているほか、以下、東京・兵庫・京都・奈良などとなっています。

感染の推定される機会は、家族などが同居する共同生活が4割と最も多く、次いで会話、飲食、カラオケ関係、医療・介護などとなっています。

変異株と従来株の感染状況を比較すると、活動の活発な若者や県外勤務の働き盛りの年代は変異株が多い一方で、カラオケ関係で感染が拡大したことなどから従来株は中高年に多い傾向にあります。

また、変異株では、すべての年齢で肺炎を併発する割合が高く、酸素投与の必要な重症となるケースが40代以上がおよそ92%を占めたほか、10代でも肺炎にかかるケースもみられました。

県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「感染者の急増に伴い、重症者も今まで以上に増加している。変異株の感染者の7割近くがイギリス型変異株と思われ、若者から家族や友人への感染が拡大している。全ての人に感染予防対策と早期の受診・検査を徹底して欲しい」と呼びかけています。

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