【新型コロナ】県内19人感染 病床利用50%以下も緊張感
2021年05月11日 20時37分
和歌山県はきょう(5/11)、県内で新たに新生児から70代までの男女19人が、新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。これで、県内の感染者数は亡くなった34人を含めて2389人となりました。
県によりますと、きょう新たに感染が確認された19人のうち、岩出保健所管内に住む60代の女性は、クラスターとなった岩出市のサービス付き高齢者住宅に勤務する職員で、このクラスターの人数は18人となりました。
新型コロナウイルスの入院に使用できる県内の病床は、30床増えて470床となった一方、きょう現在の入院患者は217人となり、病床の利用率は46・2%と、先月6日以来、35日ぶりに50%を切りました。
およそ1カ月ぶりに病床利用率が50%を切ったことについて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「それがのぞましいことだが、いつ感染の再拡大があるとも限らない。引き続き緊張感を持って取り組んでいく」と述べ、今後もさらに病床の確保につとめる考えを示しました。
このように述べた上で、野尻技監は、「医療機関の協力を得て、病床の確保は引き続き行っていくが、周辺地域の感染拡大で県外からの持ち込み例が多いので、個人レベルの感染対策や早期受診の徹底、医療機関には、早期の検査をお願いしたい」と呼びかけました。
政府が示した感染状況の指標の一つ、直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が14・2人、酸素投与が必要な重症者は40人となり、いずれもきのうより減少しています。
きょう新たに感染が確認された19人の保健所別の内訳は、和歌山市が6人、御坊が5人、岩出が4人、田辺が2人、海南と橋本が1人ずつとなっています。
なお、これまでに感染が確認された人のうち、新たに13人が変異ウイルスの感染とわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は、551人となりました。また、国立感染症研究所での解析の結果、新たに17人の変異ウイルスがイギリス型だったことがわかりました。これで、県内で確認されたイギリス型の変異ウイルスに感染した人は、40人となりました。