【新型コロナ】県内1人死亡 19人感染 「バーベキュー適切に」

2021年05月08日 18時46分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(8日)、県内で新たに90代の男性1人が死亡し、10代から80代までの男女19人が、新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。県内で感染が確認され死亡した人は、これで34人となり、感染者数は亡くなった人を含めて2342人となりました。

県によりますと、亡くなったのは、クラスターとなった和歌山市内の病院に入院していた和歌山市に住む90代の男性で、先月22日に濃厚接触者として検査を受けて陽性が判明し、無症状で別の病院に移りました。その後、酸素投与が必要となり、小康状態が続いていましたが、きのう症状が悪化し、きょう亡くなりました。

また、きょう新たに感染が確認された19人のうち、岩出保健所管内に住む80代の無職の女性は、咳や痰の症状が出たため、先月30日に医療機関を受診しましたが、PCR検査は行われず、今月6日に再度受診して肺炎像が確認され陽性が判明しました。県福祉保健部の野尻孝子技監は、「新型コロナウイルスに感染しても発熱のない人は全体の2割はいるので、最初の受診で、コロナを疑って検査してほしい」とあらためて呼びかけました。

記者会見する野尻技監(2021年5月8日・県庁記者会見室で)

政府が示した感染状況の指標の一つ、直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が17・3人、病床の利用率は60・2%で、酸素投与が必要な重症者は42人となり、いずれもきのうより減少しています。

新型コロナウイルスの県内の現状について、野尻技監は、「このまま下がってほしいと願うが、濃厚接触者を除く新規感染者が連日、10人を超えているので、そう簡単にはいかないと思う。いま気を緩めると絶対ダメ」と述べた上で、「連休中、親族でバーベキューをしていた事例が多く、そこでの感染が考えられる例もある。外なら大丈夫ということはないので、適切な行動をとってほしい」と呼びかけました。

きょう新たに感染が確認された19人の保健所別の内訳は、和歌山市が7人、橋本が4人、岩出が3人、海南と湯浅と田辺がそれぞれ1人ずつ、それに県外の大阪府が2人となっています。

なお、これまでに感染が確認された人のうち、新たに4人が変異ウイルスの感染とわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は、512人となりました。

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