政府が大阪・京都・兵庫・東京の４都府県に今月（５月）１１日までの期限で発出している新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言を、今月３１日まで延長する方針を決めたことを受け、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は、きょう（７日）記者会見を開き「感染は収まっておらず、論評を加える必要も無く当然で、和歌山県もこれまでの措置をやめるわけにはいかない」と述べ、同じく今月１１日までの期限で県民に呼びかけている不要不急の外出と、和歌山市内の飲食店の午後９時までの営業時短を今月３１日まで延長する方針を示しました。

仁坂知事は、きょう午後４時、県庁で記者会見を開き、緊急事態宣言の延長を決めた政府の対応に一定の支持を表明する一方で「早く県民生活や県内経済がもとの状態に近づけるよう努力していたのに残念だ」とも述べました。

そのうえで仁坂知事は、県民や県内の医療機関に対して「少しでも調子が悪く症状があればまずコロナを疑い、身近なクリニックですぐに検査を受けて欲しいし、医療機関もどんどん検査をして欲しい。放置して感染を拡げてしまったり、重症化するまで受診しないことは絶対にやめて欲しい」と県民に強く訴えました。

このほか仁坂知事は、関西広域連合長の立場として、医療体制のひっ迫する大阪府で自宅待機中の患者が死亡するケースが問題化していることについて「胸が張り裂けそう。いま和歌山県も他府県の患者を受け入れることが困難だが、総合的にどこかで助けられないかと思っている」と述べました。