【新型コロナ】高齢者ワクチン接種本格化、全県で実施へ

2021年05月07日 20時21分

社会福祉・医療

新型コロナウイルスワクチンの高齢者への接種は、ワクチンの供給量が増えたことで今月10日以降、本格化し、和歌山県内すべての市町村で始まる見込みです。県内30市町村のうち、すでに高齢者への接種が始まっている和歌山市では、きょう(5/7)、本格接種に向けてワクチンを医療機関に配送する作業が行われました。

ワクチン入りの保冷バックを運び出す運送業者

和歌山市では、65歳以上の高齢者およそ11万6千人を対象に先月(4月)12日から市内の医療機関でワクチン接種を行っていますが、これまでに接種できたのは、およそ3000回分にとどまっています。

こうした中、きのう、和歌山市に1万5千回分以上のワクチンが届き、先月24日以降、送られてきたものとあわせておよそ2万回分が、市内の医療機関に配送されることになり、きょうからその作業が始まりました。

車に積み込んで・・・

配送作業は、和歌山市吹上にある市保健所で行われ、薬剤師と保健師のあわせて5人が、超低温の冷凍庫からワクチンを取り出し、接種が行われる医療機関ごとに分けて保冷バッグに詰めていました。そして、委託された配送業者が運び出して車に積み込み、それぞれの医療機関に向け、出発しました。

和歌山市では、医療機関が希望する時期にあわせてワクチンの配送を行っていて、きょう一日で65の医療機関にワクチンを届けました。

これを受けて、和歌山市では、今月10日から高齢者に対する本格的なワクチン接種が始まる見込みで、12日頃までにワクチン接種が行われる市内の医療機関への配送を終えることにしています。

和歌山市の高齢者を対象にしたワクチン接種は、市内にある270の医療機関で行われますが、この中には、介護施設に併設した医療機関など、特定の高齢者を対象にしているも含まれているため、和歌山市の広報誌などでは、一般の高齢者向けとして、およそ200の医療機関が紹介されています。

和歌山市新型コロナワクチン接種調整課の本間輝生(ほんま・てるお)課長は、「4月の当初には、医療機関に予約の電話が殺到し、迷惑をおかけしましたが、今回、2万回分のワクチンが和歌山市に供給され、今月17日以降、注射剤の瓶1つにつき6回の接種が可能な注射器の導入も予定されているので、今後は、予約の混乱が解消され、さらに接種のスピードを上げられるものと考えています」と話していました。

和歌山市には、今月10日から24日にかけてあわせておよそ5万回分のワクチンが届く予定で、市は、今後も予定通り、ワクチンが届けば、高齢者への接種を7月初旬から中旬に終える見通しとしています。

また、和歌山市以外の県内の自治体の多くで、すでに高齢者への接種が始まっているほか、接種が本格化する今月10日以降、橋本市や北山村などでも接種が始まる予定で、新型コロナウイルスワクチンの高齢者への接種は、県内すべての市町村でスタートする見込みです。

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