去年(2020年)の労災まとめ・死亡災害1人増加

2021年05月06日 19時01分

災害・防災社会

厚生労働省・和歌山労働局のまとめによりますと、和歌山県内で去年(2020年)発生した労働災害の死傷者数は1115人で、おととし(2019年)に比べて2人減りましたが、死者は9人で前の年より1人増えました。

業種別では製造業が269人と最も多く、次いで保健衛生業が159人、商業が143人、建設業が135人、運輸交通業が109人、農林業が86人となり、これら6つの業種が全体の8割を占めました。とくに製造業は43人、保健衛生業は19人、いずれも前の年より大幅に増えています。

事故の種類では、転倒災害が257人と最も多く、次いで墜落・転落災害が192人、重い物を持とうとして腰を痛めるなどの動作の反動が160人、はさまれ・巻き込まれ災害が117人となり、これらが全体の65%を占めました。

死亡者数は9人で、業種別では建設業が3人、警備業が2人などで、事故の種類では墜落・転落が3人、激突されたのが2人、転倒、落下、はさまれ、巻き込まれ、交通事故がそれぞれ1人となりました。年齢別では60代以上が5人と半数以上を占めました。

和歌山労働局では、県内の企業に対し、高齢の労働者が増えていることから、企業に安全教育の充実や、職場環境の改善、健康維持に注意することや、産業保健センターでの相談を呼びかけています。

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