【新型コロナ】県内23人感染、大型連休中の感染者「高止まり」
2021年05月05日 18時49分
和歌山県はきょう(5/5)、県内で新たに中学生から70代までの男女23人が感染したことを確認したと発表しました。県内で確認された感染者数は死亡した33人を含めて2281人となりました。
県によりますと、きょう感染が確認された23人のうち、千葉県の20代の男性会社員は、先月30日から今月1日にかけて仕事で京都府へ出かけ、友人宅に宿泊した後、和歌山市の実家へ帰省していました。きのう京都府に住む友人の感染が判明し、千葉県の男性の陽性も判明しました。
一方、海南保健所管内の60代の女性は、先月25日に症状が出て以降、3回、医療機関を受診しましたが、熱が下がっていたことなどからPCR検査を受けられず、きのうになってようやく陽性が判明しました。
大型連休最終日のきょう、この連休中の感染状況を振り返って、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「グループホームなどのクラスターが発生し、県内の感染者数は、高止まりの状態。濃厚接触以外の新規感染者が毎日10人前後あり、予断を許さない状況に変わりはない」と述べた上で、「県民の皆さんには、感染拡大地域への不要不急の外出をやめていただきたいし、きょうも事例があったように、帰省した人からの感染もある。感染しやすさが増しているので、感染予防対策の徹底と早期受診、医療機関の皆さんには、早期のPCR検査をお願いしたい」と呼びかけました。
きょう新たに感染が確認された23人の保健所別の内訳は、和歌山市が9人、田辺が5人、海南が2人、橋本と湯浅と御坊が1人ずつ、それに県外が4人で、福井県、広島県、千葉県、大阪府の在住者が1人ずつとなっています。
政府が示した感染状況の指標の一つ、直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が19・4人となっています。
新型コロナウイルスの入院に使用できる県内の病床440床のうち、きょう現在の入院患者は293人で、病床の使用率は66・6%、酸素投与が必要な重症者は48人となっています。
なお、これまでに感染が確認された人のうち、新たに16人が変異ウイルスの感染とわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は、479人となりました。