【新型コロナ】県内で一日最多の4人死亡、15人感染
2021年05月03日 19時06分
和歌山県はきょう(5/3)、県内で新型コロナウイルスの感染が確認され入院していた4人が死亡し、就学前の幼児から70代までの男女15人が感染したことを確認したと発表しました。県内で亡くなった人は33人になり、感染者数は死亡した人を含めて2236人となりました。
県によりますと、亡くなったのは、クラスターが発生したサービス付き高齢者住宅に入居していた岩出保健所管内の90代の女性と、同じくクラスターが発生したグループホームに入居していた和歌山市の70代の女性、それに海南保健所管内の80代の男性と橋本保健所管内に住む80代の女性のあわせて4人で、このうち、岩出保健所管内の女性は、感染が判明し入院した当初は無症状でしたが、その後、肺炎を発症して容態が悪化し、2週間足らずで亡くなりました。4人のうち、3人の女性には、基礎疾患がありました。
県内で一日に4人の死亡が発表されるのは過去最多で、介護施設に入居していた高齢者2人の死亡を踏まえ、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「高齢者は抵抗力が弱く、基礎疾患のある人が多いので、ウイルスが増殖して酸素投与が必要な状況になり、さらに悪化して亡くなるケースが増えている。高齢者に接する職場の人たちには、細心の注意を払い、自分の命だけでなく、周りの人の命も守れるよう努めてほしい」と呼びかけました。
きょう感染が確認された15人のうち、和歌山市に住む就学前の2人の女の子は、いずれも、県内49例目のクラスターとなった和歌山市での親族による会食の参加者で、この会食に参加した9人全員が感染したことになりました。
また、きのう(5/2)クラスターと認定された御坊市のカラオケ設備のある飲食店「BOS(ボス)」の利用客3人の感染が新たにわかり、このクラスターの人数は、従業員と利用客あわせて8人となりました。
きょう新たに感染が確認された15人の保健所別の内訳は、和歌山市が7人、御坊が5人、岩出、橋本、田辺が1人ずつとなっています。
政府が示した感染状況の指標の一つ、直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が20・2人となったほか、橋本保健所管内が28・6人と徐々に増加していて、県福祉保健部の野尻技監は、「大阪の通勤圏で再拡大するのを危惧している」と述べ、感染防止対策の徹底を呼びかけました。