紀伊半島一周高速道延長、今後5年間の開通見通し

2021年05月02日 18時48分

災害・防災社会

防災や減災、国土強靭化、また、渋滞の解消などを目的に、建設や拡幅が進められているいわゆる「紀伊半島一周高速道路」について、国土交通省は、このほど、今後5年間の開通見通しなどを明らかにしました。

それによりますと、「すさみ串本道路」は、2025年春に、「新宮紀宝(きほう)道路」は、2024年秋に、それぞれ全線開通の見込みで、「有田海南道路」は、2025年春までに海南市内のおよそ3キロが開通の見通しとなっています。

「すさみ串本道路」は、現在供用されている「紀勢自動車道」のすさみ南インターチェンジから串本町サンゴ台の(仮称)串本インターチェンジまでの19・2キロで、2車線で建設が進められていて、4年後の2025年春に全線開通の見通しです。また、さらにその先の「串本太地道路」についても今年度、着工が予定されています。

「新宮紀宝道路」は、新宮市あけぼのの(仮称)新宮北インターチェンジから三重県紀宝町(きほうちょう)神内(こうのうち)の(仮称)紀宝インターチェンジまでの2・4キロ、2車線で、2024年秋に全線開通の見通しです。すでに供用されている「那智勝浦新宮道路」と、この「新宮紀宝道路」を結ぶ「新宮道路」についても、来年度(2022年度)に用地取得に着手する予定です。

「有田海南道路」は、有田市と海南市を結ぶ国道42号のバイパスで、2車線、延長9・4キロのうち、海南市下津町(しもつちょう)小南(こみなみ)から海南市冷水(しみず)までの2・9キロが2025年春までに、有田市野(の)と有田市新堂(しんどう)間200メートルが来年度に、それぞれ開通予定です。また、海南市下津町小南には、2023年度の開業を目指して、道の駅の整備も進められています。

さらに、海南市藤白(ふじしろ)から「有田海南道路」に接続する国道42号の4車線化「冷水拡幅」は、今年度中に海南市冷水と海南市藤白間が部分開通し、2025年春までに全線が開通見通しです。

阪和自動車道の南紀田辺インターチェンジに接続する田辺市稲成町(いなりちょう)から田辺市芳養町(はやちょう)までの4車線の国道42号・田辺西バイパスは、来年春に全線開通予定となっています。

一方、4車線化が進められている阪和自動車道の有田インターチェンジから印南インターチェンジまでは、今年、年内の完成予定となっていて、これに続く、印南インターチェンジから南紀田辺インターチェンジまでの4車線化も事業化され、今後整備が進められます。

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