【新型コロナ】80代女性1人死亡・あらたに39人感染・和歌山市と御坊市でクラスター
2021年05月02日 18時51分
和歌山県は、新型コロナウイルスに感染し入院していた80代の女性1人が、きのう(1日)死亡したほか、きょう(2日)あらたに、10歳未満の小学生から90代までの男女あわせて39人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。県内の累計の感染者数は2221人となりました。
死亡した80代の女性は、クラスターとなった岩出市のサービス付き高齢者住宅の利用者で、県によりますと先月(4月)19日に感染が確認され、入院して治療を受けていましたが、肺炎による呼吸困難の症状が悪化し、きのう午前、新型コロナウイルス感染症で死亡しました。女性は基礎疾患があったということです。県内で死亡したのは29人となりました。
また、きょうあらたに男女39人の感染がわかり、このうち、和歌山市加太(かだ)の高齢者グループホーム「けあビジョンホーム和歌山加太」と、御坊市湯川町財部(ゆかわちょう・たから)のカラオケ設備のある飲食店「BOS(ボス)」の2か所であらたにクラスターが発生し、県内のクラスターは、これで52例目となりました。
保健所管内別では、和歌山市が18人、橋本が7人、岩出と御坊がそれぞれ4人、田辺が3人で、県外は大阪府が2人、京都府が1人です。
一方、きょうまでに29人が退院し、入院患者数は305人となり、このうち酸素投与の必要な重症者は54人となっています。
また、既に感染した人のうち、あらたに12人から変異株がみつかり、県内の変異ウイルス感染者は459人となりました。
直近の人口10万人あたりの感染者数は県全体が20・4、和歌山市が29・8、橋本が28・6、海南が21・0などとなっています。
このところ、高齢者施設でのクラスターが相次いでいる状況について、県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「加太のグループホームも従業員からの感染とみられ、症状が出てからも勤務していたことがわかった。とくに基礎疾患のある高齢者が感染し重症化すれば、医療機関への負担が非常に重くなる」と指摘し、改めて、医療・福祉関係者に十分な感染予防をするよう強く求めました。