万博関連の情報<発信:和歌山県>

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【新型コロナ】県内1人死亡20人感染 集団感染あり

2021年04月30日 18時50分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(4/30)、県内で新型コロナウイルスの感染が確認され入院していた1人が死亡し、新たに10代から70代までの男女20人が感染したことを確認したと発表しました。県内で亡くなった人は28人になり、感染者数は死亡した人を含めて2158人となりました。また、和歌山市で新たにクラスターが発生しました。

記者会見する野尻技監(2021年4月30日・県庁記者会見室で)

県によりますと、亡くなったのは、介護施設に入居していた岩出保健所管内の90代の男性で、施設内で感染が判明して受けたPCR検査で今月(4月)13日に陽性とわかり、入院しました。入院当初は、無症状でしたが、6日後の今月20日に発熱の症状が出て24日に肺炎像が確認され、その後は酸素投与の治療を受けていましたが、26日に呼吸困難となり、きのう亡くなりました。亡くなった男性には、基礎疾患がありました。

県内で死者が出るのは5日連続、今月になって死亡した人は10人で、1ヶ月間に亡くなった人数としては、過去最多となっていて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「基礎疾患のある高齢者に感染が及ぶと命を守れないことになると重く受け止めている」と述べました。

また、きょう感染が確認された20人のうち、和歌山市に住む70代の男性会社員は、和歌山市の飲食店「母娘坂(ははこざか)」の利用客で、県は、この店の従業員2人と利用客3人のあわせて5人の感染が確認されたため、県内50例目のクラスターと認定しました。

また、きょうの感染者の中には、介護や福祉の現場で働く職員4人も含まれていて、それぞれの施設の同僚や利用者のPCR検査が進められています。

新型コロナウイルスの入院に使用できる県内の病床は。440床に増えた一方、きょう現在の入院患者はきのうより減って315人となり、病床の使用率は71・6%と下がりました。

しかし、依然として高い使用率で、酸素投与が必要な重症者もきのうより1人増えて56人となっています。

県では、あす5月1日からホテルを活用した感染者の療養を始めることにしていましたが、県福祉保健部の野尻技監は、「あすは利用しない」として見送る考えを示し、今後については、「いつでも開始できるよう準備はできているが、いまのところ、いつから始めるかは未定。感染者の発生状況とその後の見込みをみて判断する」と述べました。

きょう新たに感染が確認された20人の保健所別の内訳は、和歌山市が14人、橋本が3人、岩出が2人、田辺が1人となっています。

政府が示した感染状況の指標の一つ、直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が19・4人となり、きのうよりやや下がりました。

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