【新型コロナ】県内1人死亡、27人感染「対策緩めないで」

2021年04月27日 19時46分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(4/27)、新型コロナウイルスに感染して入院していた1人が死亡し、県内で新たに27人が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。県内で亡くなった人は25人になり、感染者数は死亡した人を含めて2076人となりました。

資料を手に記者会見する野尻技監(2021年4月27日・県庁記者会見室で)

県によりますと、亡くなったのは、和歌山市の70代の男性で、今月10日に発症し、12日に陽性が判明して入院しました。入院当初から肺炎の症状があり、15日から酸素投与の治療を受けていましたが、19日に呼吸不全となり、きのう(4/26)、新型コロナウイルス感染症で死亡しました。

今月になって死亡した人はこれで7人となり、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「亡くなっているのは、いずれもかなり高齢の人。施設に入居したり入院したりしている人もいて、そうした施設での感染防止が極めて重要。また、同居家族内の感染も多いので、ウイルスを家族内に持ち込まないことが大切」と述べ、あらためて感染予防の徹底を呼びかけました。

一方、きょう新たに感染が確認された27人は、10代の中学生から90代までの男女で、保健所別では、和歌山市が15人、橋本が6人、海南が4人、湯浅と田辺が1人ずつとなっています。

政府が示した感染状況の指標の一つ、直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が23・2人となり、最も深刻なステージ4(よん)を示す25人以上を下回りましたが、県福祉保健部の野尻技監は、「きょうの数字は、まだまだ危険な値。決して感染対策を緩めることのないようにしてほしい」と強調しました。

新型コロナウイルスの入院に使用できる県内の病床420床のうち、きょう現在の入院患者は349人で、病床の使用率は83・1%ときのうより下がりましたが、依然として高く、酸素投与が必要な重症者はきのうより2人増えて54人となっています。

なお、これまでに感染が確認された人のうち、新たに28人が変異ウイルスの感染とわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は、385人となりました。

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