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【新型コロナ】ワクチン無駄にしない仕組み、海南市で県内初実施

2021年04月23日 19時47分

社会福祉・医療

高齢者に対するワクチン接種が自治体ごとに始まる中、突然のキャンセルでワクチンが無駄にならないよう海南市は、和歌山県内の自治体としては初めてキャンセルが出た時に備えて、高齢者以外の一般の市民も対象に協力者を募ることになり、来月(5月)1日から受付を開始します。

現在、使用されているファイザー社製の新型コロナウイルスのワクチンは、1本の瓶で5回分の接種が可能ですが、1本を6時間以内に使い切る必要があるため、接種の当日にキャンセルが出ると、廃棄処分することになります。

滋賀県や京都府では、接種のキャンセルで廃棄した事例があり、こうした中で、海南市は、ワクチンを無駄にしないため、キャンセル待ちをする協力者を募ることにしたものです。

現在の接種対象者は、高齢者に限られていますが、海南市は、接種当日のキャンセルの場合、数時間以内に、指定する接種場所まで駆け付けてもらう必要があるため、和歌山県を通じて国と交渉し、高齢者以外の一般の市民も、協力者として登録できる制度をつくりました。

和歌山県健康推進課によりますと、キャンセル待ちの対象者を、高齢者以外にも広げて募る事例は、県内の自治体では初めてだということです。

対象は、満16歳以上の海南市民で、1回目の予防接種を希望する人、さらに連絡を受けてから1時間、もしくは2時間以内に指定の医療機関へ到着できる人となっていますが、海南市では、年齢や基礎疾患の有無で優先順位をつけ、連絡する協力者を決めることにしています。

ワクチンを無駄にしないための海南市による協力者の募集の受付は、来月(5月)1日から始まります。海南市は、きょうから、応募の手順などをホームページで公開しています。

ところで、海南市でワクチン接種の対象となる高齢者は1万8千人あまりいる一方、来月(5月)10日までに海南市に届くワクチンの量は、およそ4000人分となっています。

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