【新型コロナ】県・和歌山市の飲食店に営業時短を要請
2021年04月22日 19時13分
和歌山県は、新型コロナウイルスの感染が拡大している大阪府などからの持ち込み感染を防ぐためとして、きょう(22日)から和歌山市内の飲食店に対し、営業時間を午後9時までに短縮するよう要請しました。期間はいまのところ来月(5月)9日までとしています。
対象となるのは、和歌山市内全域の飲食店で、きょうから来月9日まで、営業時間を午後9時までに短縮するよう求めています。
きのう(21日)和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長が、和歌山市内の飲食店で大阪など感染拡大地域からの来客が相次ぎ、持ち込み感染の危険性が高いなどとして、仁坂知事に市内の飲食店に対する営業時間の短縮を要請しました。
尾花市長の要請を受け、県でも市内およそ100件の飲食店に電話で聞き取りを行い、1割強から感染を不安視する声が聞かれたほか、『和歌山なら真夜中でも飲食できる』といったセールスも行われているという情報もあったということです。
仁坂知事は、きょう昼過ぎ、県庁で記者会見を開いて時短要請を表明し「徳島県内の飲食店では実際に阪神地域から客が流れ込んで営業時短を始めた経緯もあり、和歌山でも似たような事態になるのではと非常に危機感を覚えた。予防的に営業時短をすることで、大阪で飲めないからといってわざわざ和歌山へ飲みに来る網の目をくぐるような行為を防ぐ」と述べました。
その上で仁坂知事は、きょうからまん延防止等重点措置も視野に内閣官房と協議を始めることも明らかにし、時短に伴う協力金について、新型コロナへの対応を定める新型インフルエンザ対策特別措置法の24条9項に基づく措置が認められるかも、併せて協議する意向を示しました。
和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は「有難く思う。まん延防止等重点措置が指定された場合は、県が講じる措置に和歌山市も協力する」とコメントしました。