【新型コロナ】県内36人感染、44例目クラスターも
2021年04月21日 19時12分
和歌山県はきょう(4/21)、県内で新たに乳児から90代までの男女あわせて36人が、新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。また、和歌山市の介護事業所で県内44例目となる新たなクラスターが発生しました。
きょう感染が確認された36人のうち、和歌山市の70代の女性は、和歌山市つつじヶ丘にある「グループホーム オアシスⅡ(ツー)」の入所者で、先に感染が確認されている職員と入所者をあわせて5人の感染が確認されたため、県は、この施設を県内44例目のクラスターと認定しました。
また、県内の中学校のバレーボール部に関するクラスターの関連では、中学生の同居家族や、同級生らに感染が拡大していて、きょうは、この関連で新たに6人の感染が確認されています。
また、きょう発表された感染者の中には、症状が出てから同居家族の感染判明でPCR検査を受け陽性が判明するまで10日程度かかっているケースが複数あり、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「発症しているのに、医療機関を受診しない人がいまだにいる。先に感染が判明した同居家族より早く発症しているケースもあり、受診が遅れると、重症化するおそれもあるので、早めの受診を徹底してほしい」と呼びかけました。
きょう現在の入院者数は367人と過去最多で、病床の使用率は91・8%と初めて9割を超えたほか、酸素投与が必要な重症者は1人増えて49人となり、過去最多を更新しています。
きょう36人の感染が確認されたことで、和歌山県内での感染確認は、死亡した20人を含めて1898人となりました。
また、36人の保健所別の居住地域は、和歌山市が23人、岩出が5人、橋本が3人、田辺が2人、海南と御坊、それに奈良県が1人ずつとなっています。
直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が28・7人、和歌山市が37・9人と、いずれもきのうをやや下回った一方、田辺保健所管内は30・5人となり、この地域の最多を更新しました。
なお、これまでに感染が確認された人のうち、新たに11人が変異ウイルスの感染とわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は、293人となりました。