副読本「わかやまの農林水産業」 JA、県教委へ贈呈
2021年04月21日 19時05分
和歌山県内の小学5年生に向けた副読本「わかやまの農林水産業」の今年度版が完成し、きょう(4/21)、贈呈式が行われました。
副読本は、県やJA和歌山中央会、県森林組合連合会、県漁業協同組合連合会などでつくる編集委員会が1987年度から発行しているもので、第35版となる今年度(2021年度)版は、県内の小学校や特別支援学校あわせて242校におよそ9000部が贈られます。
きょう午前、県庁南別館で行われた贈呈式では、JA和歌山中央会の次本圭吾(つぎもと・けいご)副会長や福田光男(ふくだ・みつお)編集専門委員長らが県教育委員会の宮崎泉(みやざき・いずみ)教育長に副読本を手渡しました。
副読本では、日本一の生産量を誇るミカンやウメなどの果樹栽培や豊富な漁業、森林資源といった和歌山県の農林水産業の概要について、生産者の声を交えて、写真やイラストでわかりやすく解説されています。
また今回の改訂では、みなべ町の梅農家を新たに取材し、梅づくりだけでなく、梅まつりなどの行事や、小学生が梅干しの入ったおにぎりを作る体験イベントを開いてみなべの梅を広めるなど、これからも長く梅づくりを続けるための活動に取り組んでいることを紹介しています。
副読本の寄贈を受けた宮崎教育長は「和歌山の独自の農林水産業を教えられる内容で、本当にありがたい。毎年、児童数が減り、贈呈していただく冊数は徐々に減っていますが、内容は充実してきているので、子どもたちの学習の充実につなげたい」と話しました。
副読本の編集を担当した福田編集専門委員長は、贈呈式の後、「今回の副読本には、去年、撮影した写真があり、マスクを着けた人が登場します。農林水産業に携わる人たちは、コロナの時期でもこれまでと変わらず、誇りをもって仕事をしていることを、副読本の内容から子どもたちが感じ取ってくれれば」と話していました。
この副読本は、すでに新学期のスタートにあわせて4月初めに県内の小学校に届けられ、5年生が授業で活用しています。