【新型コロナ】県内過去最多の55人感染、技監「行動の自粛を」

2021年04月20日 19時26分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(4/20)、県内で新たに10代の中学生から90代までの男女あわせて55人が、新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。一日の感染者数としては、過去最多で、和歌山市の介護事業所で新たにクラスターが発生しました。

きょう感染が確認された55人のうち、60代から80代までの男女6人と20代と40代の女性2人は、和歌山市船大工町の通所リハビリ施設の「デイケア アクア」の利用者と従業員で、県は、この施設を県内43例目のクラスターと認定しました。このクラスターの人数は、すでに感染が判明している80代の女性を含めて9人となっています。県は、施設の利用者ら70人余りのPCR検査を進めています。

また、県内の中学校のバレーボール部に関連したクラスターの人数が1人増えて16人となったほか、田辺市にある「外科内科 辻医院」の入院患者2人の感染が確認され、このクラスターの人数は10人、岩出市のサービス付き高齢者住宅「バナナホーム金池(かないけ)」の入居者1人の感染も新たに判明し、このクラスターの人数は14人となりました。

また、きょう発表された感染者の中には、今月10日に大阪のライブハウスへ出かけたり、大阪へ出かけて会食していたケースもありました。

一日の感染者数が過去最多の55人となったことを踏まえ、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「いまは危機的な状況。感染予防対策をとり、行動の自粛をしてもらわない限り、和歌山の医療を守れない。いまだに大阪へ出かけてライブハウスに行ったり、飲食している状況では、感染者はどんどん増える。県民一人一人が意識を持たないと収まらない」と訴え、あらためて行動の自粛と感染予防対策の徹底を呼びかけました。

記者会見する野尻技監(2021年4月20日・県庁記者会見室で)

和歌山県内で入院可能な病床数は、きょう現在、400床に増えましたが、入院患者は353人で、このうち、酸素投与が必要な重症者は4人増えて48人となり、いずれも過去最多を更新しています。

きょう過去最多の55人の感染が確認されたことで、和歌山県内での感染確認は、死亡した20人を含めて1862人となりました。

また、55人の保健所別の居住地域は、和歌山市が28人、田辺が8人、橋本が7人、岩出が6人、海南と御坊が2人ずつ、湯浅と大阪府が1人ずつとなっています。

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が29・6人、和歌山市が39・9人で、いずれも過去最多となりました。

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