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「いなむらの杜」オープン、さっそく子供の人気集める

2021年04月19日 19時37分

イベント交通教育社会経済

「稲むらの火」で知られる濱口梧陵ゆかりの地・広川町に、図書の貸し出しも行う観光・地域交流センター「いなむらの杜(もり)」がおととい(4/17)オープンし、記念のセレモニーが行われました。

セレモニーの様子(稲むらの杜・多目的ホールで)

「稲むらの杜」は、広川町が、都市再生整備計画の事業として2018年度から進めてきたもので、およそ5億6千万円をかけて800平方メートル余りの木造平屋建ての施設を建設しました。

観光案内やカフェスペースのある観光交流センターと多目的ホールや図書コーナーのある地域交流センターの機能があり、広川町は、現在、およそ2万9千冊の蔵書を今後、さらに増やすことにしています。

この「いなむらの杜」のオープニングセレモニーがおととい、広川町広にある施設の多目的ホールで開かれ、西岡利記(にしおか・としき)町長ら関係者が出席し、テープカットなどでオープンを祝いました。

式典の後、広川町の西岡町長は、「1期目からの公約がようやく実現し、感慨無量です。中高生が静かに勉強してもらいたいし、これまで広川町に図書館がなかったので、ここで本を読んでゆっくりしてもらえれば」と話しました。

公募で選ばれた「いなむらの杜」という施設名を命名した南広小学校4年の塚田康介(つかだ・こうすけ)くん9歳は、父の公平(こうへい)さん40歳らとともに式典に出席し、表彰状を受け取りました。

賞状を持つ塚田くん

式典の後、塚田くんは、「広川町は、梧陵さんの話が有名なので、『いなむら』とつけて、『杜』はパパに聞いて、みんなが集まるところとしての意味があることを知り、『いなむらの杜』にしました。みんなが喜んでたくさん来てくれたらうれしいです」と話していました。

広小学校の児童が式典に花を添えた

式典の最後には、地元・広小学校の児童が琴の演奏を披露してオープンに花を添え、式典が終わると、小中学生や親子連れらが、さっそく施設を訪れ、本を借りるなどしていました。

開館すると、さっそく子どもたちの姿が・・・

耐久中学校1年の角谷凌彩(かどや・りょうさ)くんと浅井悠利(あさい・ゆうと)くんは、「漫画とDVDを借りました。自宅に近いので、休みの日などにいっぱい借りに来ます」と話していました。

紙芝居の中には、当然「稲むらの火」も

施設の図書コーナーには、一般図書のほか、漫画やDVD、紙芝居などもあり、今後、濱口梧陵に関する書籍のコーナーも設けることを検討しています。

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