古座川町で豚熱感染の野生イノシシ1頭確認
2021年04月15日 19時46分
和歌山県によりますと、古座川町(こざがわちょう)で捕獲された野生のオスのイノシシ1頭から、豚熱(ぶたねつ)ウイルスの感染が確認されました。県内では、去年(2020年)10月から豚熱の感染が確認されていて、これで50頭となりました。県では、近隣の養豚場への立入検査や、野生のイノシシの追跡調査などを行っています。
県・畜産課によりますと、感染が確認されたイノシシは、古座川町内でわなに掛かったオスの成獣(せいじゅう)で、紀北家畜保健衛生所で検査したところ、きょう(15日)豚熱の感染が確認されました。
これを受け、県では、半径10キロ以内にある養豚場5か所で飼育されている豚やイノブタなど754頭を対象に立入検査を行っているほか、半径10キロ以内の野生のイノシシを追加で調査しています。また、県の猟友会へ情報提供や注意喚起を行っているほか、県内の養豚業者らにも衛生管理の徹底を改めて指導しています。
県・畜産課では「県内の養豚場で飼育されている豚は、すべてワクチン接種を行っているため、豚の移動や出荷制限がされることはない。豚熱は豚やイノシシの病気で人に感染することはなく、養豚場で発生しても殺処分されるため、感染した豚の肉が市場へ出回ることはない」として、県民に根拠の無い噂などに惑わされないよう、落ち着いた対応を呼びかけています。